モゴローなんちゃって日記

      フォト短歌、影、心に浮ぶ言葉たち。

本の紹介

「梯子」木下裕也

著者は日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師。木下先生が詩人であるのは知っていたが作品を読んだのは初めて。 「梯子」「貯水溝」…『物』から見取る言葉。たまたま昨夜カウンセリングの学びで、実際にカウンセラー役をやってみるという実習をした。そこで私…

向田邦子の恋文②

写真の左側は向田邦子が亡くなって2年後に出版された本の文庫版である。私はこれを見たとき、向田さんの若い頃の写真に驚いた。まるで女優かモデルのような美しさなのだ。ポーズまでして。確かに向田さんは元々美人だとは思うけれど。それにしても、これは…

向田邦子の恋文①

実家に向田邦子全集(選集?)があり、学生時代エッセイが好きで読んでいた。ほとんど忘れてしまったが、ひとつ覚えているのは、「買った喪服を早く着たいと思った」という話。向田邦子はとてもおしゃれで、若い頃は黒い服ばかり着ていたそうだ。その頃、上…

高見順「闘病日記」②

✿一人の作家が一生のうち書く量はどのくらいのものなのか。高見順のそれは圧倒的なのではないか。食道癌を患い、死に向かって衰えていく一方の中で、病室のベッドでこれだけの日記を書くとは。パソコンも無い時代、どれだけのエネルギーが要っただろう。高見…

高見順「闘病日記」①

✿学生時代、先輩に勧められて初めて高見順を読んだ。小説「胸より胸に」。今やあらすじさえ覚えていない有り様だが、ただ、この高見順という人には「悲しみ」が関係していると思った…ことだけは覚えている。小説は他に2つ読んだだけだったが、大学の図書館…

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」

本の紹介です。 2015年に出て話題になった本だそうです。 専門は美学・現代アートですが、元々は生物学者を目指していた著者が、実際見えない人とのインタビューでの言葉を交えつつ、視覚障害者がどんなふうに世界を認識しているかを書いています。 著者には…

影に対して

★影好き人間としては読まざるを得ないだろう。 本のタイトルになっている「影に対して」は、昨年発見された未発表の小説。他、既に発表されているものと合わせた短編集だ。 遠藤周作さんの信仰と作品には、育った家庭環境と母親との関係が大きく影響している…