モゴローなんちゃって日記

      フォト短歌、影、心に浮ぶ言葉たち。

父との帰り道

 昨日の教会の帰り、父と私です。父はいまや押し車(シルバーカー)なしでは外での歩行は難しくなっています。父の足が弱りだしたのはコロナ禍が始まったのと同時期ですが、ちょうどその頃から車で送迎して下さる方がいて助かっていました。昨年秋からその方が体調の都合で運転できなくなり、そうなると元のバス利用に戻すことになるのですが、礼拝の時間が前と変わってバスの時間が合わないためタクシーを呼んでいました。そうこうするうちに父の足腰が本当におぼつかなくなり、私や娘が一緒ならまだしも一人でバスは危ないということで全面タクシー、帰りもタクシーを呼んでいました。
 土曜日になると「明日は何時に電話して何時に出発だからね」、礼拝が終われば「タクシー呼ぶからね」「タクシー来たよ」みたいなことになっていましたが、ある日父が「今日の帰りは好きにさせてくれるか」…笑。
 そうですよね、リスクを回避するためとは言えがんじがらめにしていたと思います。父は本好きで本屋さんに寄りたいのです。時々電話で注文して受取りに行っている。えー、そんなのネットで注文してあげるよー、なんですけれど、父には父のペースがあり、父ができることは父のやり方で父がやればいい。私がそれを奪ってはいけない。
 昨日はクリスマスの片付けがあって私は後から教会を出たのですが、父は教会のお友達と成り行きでお昼を食べたとかでバス停で一緒になりました。こんなのもタクシーを呼んでいたらなかったこと。見ていると押し車でもバスの乗り降りはなんとか大丈夫な様子です。どのみち100%なんてないわけだし、父がこの先自由に動ける時間を思うと、できるうちは、そして、自分でしたいと思えるうちは自分でやってもらおう。そう思ったのでした。