モゴローなんちゃって日記

      フォト短歌、影、心に浮ぶ言葉たち。

生きるための音楽

f:id:tachibananasu:20211102221214j:image

f:id:tachibananasu:20211102221217j:image

先週土曜日、神戸改革派神学校のチャペルで行われたオルガンコンサートに行ってきました。
演奏は坂倉朗子さん。神学校でのオルガンレッスンとキリスト教音楽の授業の講師であり、関西学院大学オルガン講師、松蔭中学高等学校オルガニスト。そして、私のオルガンの先生です。…って、これは隠しておきたかったのですが、だって、あまりに出来の悪い生徒で、レッスンはもはや人生相談のお喋りタイムになってしまっているからです。
それはさておき、コンサートはとても素晴らしいものでした。

どの曲も素敵でしたが、私の中に一番残ったのは、
J.P.スウェーリンク(Sweelinck)のエコー・ファンタジア ハ調(Echo Fantasia inC)です。
ハ長調の混じりけのない中で、高音部と低音部に同じフレーズが、本当にこだまのごとく応答し合うような、追っかけっこするような、そんな曲です。
私には人と人が話しているように聞こえました。お母さんと幼い子ども?恋人同士?信頼し合う友達かなぁ。

歩いてはちょっと駆けてみたり、
手を繋いでは解いてみたり、
並んでは少し前を行ったり交代したり、
そんな風にしながら柔らかい光の中で、
たわいない言葉がそのまま慰めになるような、
そうやって届く言葉ならば、
私もあなたにそう話したい。
その言葉があなたの心に響いたなら、
それはこだまのように返ってくるでしょう。

今はインターネットやCDでいくらでも音楽を聞けますが、やっぱり生は別ものです。
昔は音楽と言ったら生演奏を聞くことだったのでしょう。
その場だけの、その一回だけの言葉。
チラシには「生きるための音楽」とありましたが、本当に音楽は「生きる」ことだと思いました。

以下、おまけ?です。f:id:tachibananasu:20211102221210j:plain

f:id:tachibananasu:20211102221203j:image

f:id:tachibananasu:20211102221223j:plain

f:id:tachibananasu:20211102221226j:plain

f:id:tachibananasu:20211102221200j:image

f:id:tachibananasu:20211102221221j:plain

f:id:tachibananasu:20211102221206j:image

改革派神学校はけっこう田舎にあって車で行く人がほとんどですが私は電車とバスで行きます。もうちょっと交通の便が良いところならいいのになぁ…。土曜日の仕事はお昼過ぎまで。少し早退して間に合いました。
神学校はコンクリート造りでとても寒いためレッグウォーマーやカイロなど防寒具を万全にして行きましたが、昨日は晴れていて暖かかったです。よかった。
神学校に行くときだけお世話になるのが神鉄(神戸鉄道)です。
最寄り駅まで一緒に車に乗せてくれる人を探し損ねて帰りもバスになりました。神学校の前の公園にてしばしバス待ち。行きは岡場駅からでしたが帰りは道場駅に到着のバスになりました。以前も日が暮れてから道場駅に着いたことがあって、その時もひぇ~ってなりましたが、今回もひゃーってなりました。小旅行気分のコンサートでした。