モゴローなんちゃって日記

      フォト短歌、影、心に浮ぶ言葉たち。

ただ一歩

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 母が退院してちょうど1ヶ月経った。ずっと近くに住んできたのに、今回生活の半分以上を実家で過すようになって初めて気付くことが多い。台所にメモが置いてあった。精神疾患を抱える母は、一日の流れ…自分がどう動いて何をするかを考えるのが難しい。そこでこんなメモを書いていたのだろう。
 朝のルーティン。母が朝食に餅を食べていたとは。喉に詰らせないでよかったよ。朝の薬は朝食の合間に飲んでいる、なぜだろう。母が排泄の回数を詳しくメモってるのを知っているが、トイレ12分…?平均時間か。玉ねぎは父が日課で食べている酢玉ねぎだが木曜日は休みなのね。素麺を冷やすのに15分コースと20分があるのだろうか。
 それにしても、「たべる」「のむ」とか、「ならべる」とか。そんなことも書いている…書く必要があったことを知る。笑っちゃうようであり、でも、母が病気に苦しみながら一生懸命に毎日を生きていたのがわかる。これを見ながら、毎日毎日精一杯やってきたのだろう。知らないだけで、みんな、それぞれ、一生懸命生きている。そう思う。